Qスイッチルビーレーザー
あざ、シミを治療するレーザー
ナノスターR
レーザーとは単一の波長の光を強力に増幅したものです。
単一の波長は、レーザーの種類によって異なります。その波長の種類によりメラニン色素やヘモグロビン、組織内の水分への吸収効率が異なります。
Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素の吸収率が高い波長帯を持っているので、皮膚内部のシミ・アザの原因となっているメラニン色素へ効率よく吸収させ、効果を発揮します。赤血球に含まれるオキシヘモグロビンやデオキシヘモグロビンへの吸収率は低いので、血管へのダメージが比較的少ないことも特徴です。
皮膚のごく表面である表皮や、皮膚の深い部分である真皮の両方のシミやアザの治療に効果が認められます。
Qスイッチとは
Qスイッチとは通常のパルスレーザーのパルス時間を短くするし、強いレーザー光をごく短時間に放出することができる機構です。ナノスターRでは、40ns(ナノ秒:10-9秒)という非常に短いレーザー照射時間に設定することができるので、周囲の正常な皮膚組織への負担を最小限に抑えターゲットであるメラニン色素だけを破壊することが可能です。近年では、ピコ秒:10-12秒という、ピコレーザーがあります。そこで、近年ではQスイッチルビーレーザーのことを「ナノルビーレーザー」と呼ぶことが増えてきました。
トップハットビーム
ナノスターRのレーザーは先端のプローブを変更することで4×4mm、5×5mm、6×6mmの3種類の大きさがあり、正方形で照射されます。ガイド光がでますので、照射は比較的正確にできます。トップハットビームと呼ばれる均一に照射されるレーザーで、むらがない仕上がりが期待できるという特徴があります。
厚生労働省承認機器です。
厚生労働省の認可を受けており、安心して施術をお受け頂けます。また、一部の疾患に対しては保険医療にて治療が可能です。
保険適応可能な疾患
扁平母斑
自費診療で対応可能な疾患
老人性色素斑(加齢性のシミ)
ソバカス(雀卵斑)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):ADMは保険適応はありません
タトゥー、刺青
自費診療と保険診療の境目
・太田母斑のQスイッチルビーレーザー治療は保険適応があります。 ADMは保険適応がありません(厚生局確認済)。 当院はADMは太田母斑とは異なると考えています。そのため、ADMは自費診療です。 当院では、ADMに太田母斑などの病名をつけて保険診療を行うことはしておりません。
ルビーフラクショナルレーザー
また、ルビーレーザーを分散させて弱く出力することが可能で、この照射法を「ルビーフラクショナル」と呼びます。絆創膏を必要とせず、ダウンタイムが少なく効果が高い治療が可能となっています。
Qスイッチルビーレーザーの副作用
炎症後色素脱出(一時的に白く色が抜ける現象)、炎症後色素沈着(一時的に色素が沈着すること)、傷跡(瘢痕)など
未成年の方でレーザー治療を受ける場合、親権同意書が必要です。
18歳未満の方でレーザー治療を受けられる場合、保護者様の承諾が必要になります。治療をご希望の場合は、初回時には保護者様に同伴していただき、親権者同意書に署名をいただきます。