感染性粉瘤
感染性粉瘤とは
粉瘤は上皮という成分が皮膚の下に潜り込んでできた袋状のできものです。通常はしこりがあるだけで痛みもないのですが、痛みが出て炎症を起こす場合もあります。この炎症が強くなり化膿してしまうと感染性粉瘤という状態になってしまいます。
治療法
軽症や初期の場合は、抗生剤を内服して炎症を改善させる治療を開始します。しかし、症状が強く中で膿がたまってしまっている場合は、局所麻酔をして切開排膿という処置を行い、中に入っている垢や膿を排出する必要があります。炎症の程度によりますが、1~2週間程度の洗浄や消毒処置が必要になる見込みです。
再発予防のために
炎症性粉瘤に対して切開排膿を行っても、粉瘤の袋状の部分は残ります。そのため、炎症が落ち着いて1~2ヶ月待ってから粉瘤の切除術を行います。炎症がないときに、袋ごと切除することが望ましいです。手術は皮膚の表面を切開し、袋を取り出し、皮膚を縫い合わせます。およそ1週間後に抜糸します。