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ほくろ・母斑

ほくろ・母斑とは

いわゆる「ホクロ」です。生まれつきからあるものや、あとから出現する場合もあります。
大きさも大小さまざまで、平坦なものから盛り上がったものまで存在します。
色味も黒いものから茶色のものまで多種多様あります。
時には毛が生えたりすることもあります。

ほくろのなかには「母斑細胞」と言われる細胞が表皮と真皮の境目もしくは真皮の中に存在して、メラニン色素を作り出すので、茶色ないし黒色に見えるのです。

小さな色素性母斑は悪性化することはあまりありません。
また、足の裏や手のひらのホクロも悪性化しやすいとは言われますが、それほど頻度が高いわけではありません。

ただし、ホクロがいつのまにかできて次第に大きくなる、色調に濃淡がある、形が左右対称はなくいびつである、境界が不明瞭、傷ができて治らないなどの症状を伴う場合は悪性化の可能性があるため、早めの受診をおすすめします。

診断

専門医の目で腫瘍の性状を診たり、特殊な拡大鏡であるダーモスコープを用いたりして検査をすることで、良性か悪性かを判断します。
場合によっては触診(触って診察)したりもします。
それを行ってもどうしても良性か悪性かの判断が難しい場合には局所麻酔をして皮膚の一部を切除(生検)して、病理組織検査を行います。

治療

直径数mmまでの小さなほくろは炭酸ガスレーザーなどで母斑全体を焼き取る方法があります(自費診療)。
メスまたはパンチを使って小さくくり抜く方法もあります。
悪性化の心配がある場合はくり抜いた組織を病理検査します。
くり抜いたあとは通常は縫合せず、傷が治るまで軟膏治療を行います。

数mm以上の場合は、紡錘形(木の葉型)に切除して縫い合わせる方法が一般的です。
大きなものの場合は、「分割切除」と言って2、3回に分けて少しずつ切り取っていく方法もあります。
保険医療の範囲で可能な治療ですが、一部の治療には保険適応外(自費診療)のものがあります。
ほくろの大きさやできる場所などにより適した治療法があるのでご相談ください。

ほくろ治療の流れ

①診察と診断

医師による診察を行い腫瘍が母斑やそのほかの腫瘍かどうかを確認します。日帰り手術の日程を決めます。手術を安全に行うために採血検査を行う場合もあります。

②麻酔

手術は局所麻酔で行います。できるだけ細い針で腫瘍の周りに局所麻酔薬を注入し局所麻酔を行います。麻酔の薬がしっかり効くと痛みの感覚はなくなりますが、触られている感覚や引っ張られている感覚は手術中も少し残る場合があります。

③母斑切除手術

麻酔がしっかり効いたことをしっかり確認してから手術を開始します。できるだけ小さい傷でほくろの取り残しを無いように注意して行います。しっかりと血が止まったことを確認して傷口を糸で縫合して手術を終了します。ほくろが大きい場合は傷口に血がたまらないようにビニール製のドレーン(血抜きの管)を使用する場合もあります。手術の時間はほくろの大きさにもよりますが約15分から20分前後です。

④術後

手術当日は術後出血しないようにガーゼを圧迫してテープ固定します。手術当日はお風呂・シャワー・サウナ、激しい運動、飲酒は出血しやすくなったり傷の腫れを強くするので避けてください。手術して1週間程度で抜糸を行います。

母斑切除の費用

母斑の手術は保険適応となります。 母斑のある部位や大きさによって手術費用が前後いたします。悪性の腫瘍が存在する可能性を疑う場合は病理検査も行っております。

露出部の場合

「露出部」とは、頭、顔、首、肘から先、膝から下を指します。

腫瘍の大きさ

手術費用 (保険適応3割負担)

2cm未満

5,000~6,000円程度

2~4cm未満

11,000~12,000円程度

4cm以上

15,000円程度

露出部以外の場合

腫瘍の大きさ

手術費用(保険適応3割負担)

3cm未満

4,000〜5,000円程度

3~6cm未満

10,000〜11,000円程度

6~12cm未満

12,000〜14,000円程度

12cm以上

25,000円程度

 

※手術費用とは別に、診察料・処方料で1,000円程度、検査費用で1,000円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。

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