折れ耳
折れ耳とは
耳の上の部分が前側に折れ曲がった変形のことで、折れ耳や垂れ耳と呼ばれています。 かなり折れ曲がっている場合もあれば、ごく軽度のゆがみの場合もあります。耳の軟骨の形の異常によっておこります。
折れ曲がりの程度が強い場合は、眼鏡やマスクがかけにくいなどの問題を生じることもあります。
折れ耳の矯正治療
新生児・乳児期であれば、矯正装具を装着することである程度矯正できる場合が多いです。
治療は対耳輪の折れ曲がりを作ることで立ち耳を修正することが可能です。生後できるだけ早く矯正治療を開始する方が効果的なので、できるだけ早い受診をお勧めします。
折れ耳の矯正治療の費用
当院で通常使用している印象材やワイヤーとチューブを用いた院長手製の装具による矯正器具は特に費用をいただいておりません。通常の診察費用だけいただいております。
折れ耳矯正治療の通院頻度
新生児・乳幼児の耳は月単位で成長していきますので、通常1ヶ月ごとに来院していただき、装具の装着具合や、作り直しを行っております。
折れ耳の手術治療
さまざまな理由で矯正治療が難しい場合や、ある程度耳が成長してしまって矯正困難な場合は、手術により耳の形を整えることを考慮します。
耳の後ろを切開して耳の軟骨の後側を出し、糸をかけて軟骨を直接矯正します。これにより前方へ倒れ込んでいた部分を起こします。手術は局所麻酔で行い,手術時間は片耳で約30分程度です。傷跡は耳の後側だけで傷跡は比較的目立ちにくいです。場合によっては、特殊なガーゼを1週間程度糸で固定する場合もあります。基本的には翌日にガーゼをはずして,入浴・洗髪可能です。約1週間後に抜糸を行います。