5)「脱力」するための技術:物の重さを感じながら作業する訓練
私が実際にやっている訓練方法
いきなり手術中に器具の重さを感じ取ろうとすると、たぶん手術にならないと思います。まずは何か作業をしながら、物の重さを感じ取るという訓練が必要になります。
私が主に行っている鍛錬方法は2つあります。
洗濯物を干す
とくに靴下などをピンチハンガーに止める動作の時がやりやすいです。たぶん、世の中の人で靴下を干す時に濡れた靴下の重さを感じ取りながら作業する人はいないと思いますが・・
何気ない動作ですが洗濯物の重さを感じながら干していく作業は良い訓練になります。重さを感じるためには体の脱力が必要なのが理解しやすくなります。そして物の重さを感じながら作業することは意外と難しいことも理解できると思います。
お湯を注ぐ
お湯を注ぐ時、人は必ず注がれていくお湯の行き先に意識が集中すると思います。
ここでお湯の行き先に注意しながら同時にポットの持ち手から伝わる中のお湯の重さに集中します。
この時に、脇の角度、肘の角度、手首の角度、ポットの持ち方などの工夫することでより重さを感じ取りやすくするという訓練ができます。もちろん、重さだけに集中してしまうと、お湯がドリッパーやカップラーメンの器からあふれ出したりするので注意して訓練してください。この作業は意識を分散させるという訓練にもつながってきます。