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3)「脱力」するための技術:攝子の持ち方

「脱力」するための技術的なコントロール

まず、持針器や攝子を握りしめていませんか?物体を握りしめてしまっている時点で脱力できていません。

これから2枚の写真を出します。写真を見てどちらが理想形でどちらかは悪い見本(絶対ダメではないですが状況に応じて)です。

A

B

 

 

答えはAの写真が理想形で、Bの写真が悪い見本です。

Aは柔らかく攝子をつまんでいて、DIP関節が軽く屈曲しています。

Bは鑷子を硬く握っていて、DIP関節が伸展しています。

このDIPの伸展固定は力を十分に入れることには有用ですが、脱力や必要最低限の力を認識することへは妨げとなります。

 

できるだけ指を進展させないようにつまむのが攝子の持ち方の基本になります。

力を入れすぎると、必要以上に組織を把持することになり挫滅損傷のリスクが増えます。

また、組織を牽引するときに粗い動きしかできなくなるので、適切な方向へ繊細なテンションをかけたりするコントロールができなくなります。上手な先生は剥離する際に必要なテンションをかけるのが得意です。なんなら、組織を引っ張るときの緊張の度合いで内部にある血管や神経の存在すら感じ取ることができる先生もいます。

 

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