たこ・魚の目
たこと魚の目は慢性的な物理的刺激を皮膚が受け続けた結果、角質が肥厚してしまう病変です。原因としては合っていない靴の使用、外反母趾などの足趾(あしゆび)の変形、クッションとなる脂肪の減少などがあります。
たこ(胼胝)は角質がなだらかに分厚くなるためあまり痛くありませんが、魚の目(鶏眼)には芯があるため真皮へ食い込むので歩行時に痛みが生じます。
少し硬いぐらいであれば問題ないのですが、歩く時に痛みを感じるようであれば、治療した方が良いと考えます。当院での治療としては、専用のメスやニッパーなどを用いて硬い部分を削っていきます。魚の目の芯をできるだけ取り除くことで、痛みの改善につながっていきます。
鶏眼胼胝処置
鶏眼胼胝処置は、厚くなった角質を丁寧に削ることで、歩いたときの痛みを和らげることができます。多くの方で処置後は「楽になった」と実感されますが、いくつか注意していただきたい点もあります。
まず、鶏眼や胼胝は「歩き方」「靴のあたり」「足の骨の出っ張り」といった力がかかることが原因でできています。そのため、削っても原因が残っていると1か月ほどでまた元に戻ってしまうことが多いのです。処置自体はあくまで「一時的に楽にするケア」とお考えください。
処置の際には少し痛みを感じることがありますが、できるだけ負担の少ないように注意しながら行います。まれに出血するリスクもありますが、ほとんどは小さなもので自然に治まります。削った直後にすぐ痛みが完全に消えない場合もありますが、時間とともに軽くなっていくことがほとんどです。
鶏眼・胼胝の処置は保険診療で受けられます。処置料は3割負担の方で約500円ですが、これに診察料が加わります。初診時は合計で1,300円前後、再診時は700〜800円程度が目安です(薬代がある場合は別途必要となります)。
鶏眼・胼胝の炭酸ガスレーザー治療は行っていません
インターネットなどで「レーザーで焼けば治る」という情報を見かけることがありますが、当院では鶏眼・胼胝に対する炭酸ガスレーザー治療は行っておりません。
その理由は、炭酸ガスレーザーは「焼き切る」治療であるため処置後の痛みが強く出やすく、特に足の裏では歩行困難になる場合があること、さらに治りが遅れたり、瘢痕(きずあと)や硬いしこりが残る可能性があるためです。また、鶏眼や胼胝は「皮膚の圧迫や摩擦」といった足の力学的な原因によって繰り返し生じるものです。レーザーで一時的に削っても、原因が解決されなければ再発しやすいという問題があります。加えて、当院の院長は形成外科の専門医として、不要な瘢痕や傷跡を残さない治療を大切にしています。そのため、炭酸ガスレーザーではなく、リスクが少ない保険診療の鶏眼・胼胝処置を中心に行っています。また、必要に応じて靴・インソールの工夫も含めて、再発予防を考えた総合的なケアをご提案しています。
