赤あざ・血管腫
当院での対応について
当院では赤あざ・血管腫・血管奇形の診察や診断、治療方針のご相談を行っております。
しかし、保険適用となる血管腫治療用レーザーを設置していないため、レーザー治療は実施しておりません。レーザー治療が必要と判断した場合は、適切な基幹病院へご紹介いたします。
血管腫や血管奇形は種類によって治療方法や経過が大きく異なります。また、過去の治療歴や病変の深さ・広がりによっても治療方針が変わります。個別の治療方針については、診察のうえ医師がご説明いたします。
赤あざ・血管腫とは
赤あざの中には、血管を構成する細胞が増殖してできる「血管腫」と、生まれつき血管の形成に異常がある「血管奇形」があります。
見た目が似ていても病気の性質や治療法は異なります。そのため、まずは正確な診断を行うことが大切です。
イチゴ状血管腫(乳児血管腫)
生後まもなく赤い斑点として現れ、数か月かけて徐々に大きくなります。多くはイチゴのように赤く盛り上がった外観となります。通常は1歳頃まで増大し、その後はゆっくりと自然に小さくなり、小学校低学年頃までに赤みがかなり改善することが多いとされています。以前は自然に消えるのを待つことが一般的でしたが、現在では病変の部位や大きさによっては、早期からレーザー治療やプロプラノロール内服治療が行われることがあります。当院では乳児血管腫に対するレーザー治療や内服治療は行っておりません。レーザー治療や内服治療が必要な場合は基幹病院へご紹介いたします。また、自然に消退した後に皮膚のたるみや瘢痕が残ることがあります。その場合には、形成外科的な手術で改善を検討することがあります。
単純性血管腫(毛細血管奇形)
生まれつき存在する平坦な赤あざです。名称に「血管腫」と付いていますが、現在では血管腫ではなく血管奇形に分類されています。皮膚の浅い部分にある毛細血管が増えた状態であり、自然に消えることはありません。成長とともにゆっくり色が濃くなったり、面積が広がったりすることがあります。また成人以降に盛り上がりを生じる場合もあります。一般的には色素レーザー治療が行われますが、当院ではレーザー治療は行っておりません。必要に応じて基幹病院へご紹介いたします。
静脈奇形(旧:海綿状血管腫)
静脈奇形は、生まれつき静脈が異常に拡張した状態です。病変の大きさや深さはさまざまで、皮膚の表面から青紫色に透けて見えることがあります。手足に生じた場合は、下垂位で血液がたまり膨らみやすくなります。また、静脈内で血液が固まり、石のように触れる「静脈石」を形成することがあります。痛みや腫れを伴うことも少なくありません。診断にはMRIやCTなどの画像検査が必要になることが多く、専門的な治療が必要となるため、当院では基幹病院へご紹介しております。
動静脈奇形
動脈と静脈が毛細血管を介さず直接つながってしまう病気です。動脈の強い血流が静脈へ流れ込むため、病変は徐々に拡大し、赤あざや拍動するしこりとして現れることがあります。進行すると痛みや出血を生じることがあり、病変が大きい場合には心臓へ負担がかかることもあります。専門的な画像検査や治療が必要となるため、当院では診断後に基幹病院へご紹介しております。
