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形成外科の縫合

形成外科の縫合には、古来より様々な技術が開発、継承され現在も進歩してきています。
このページではその一部を紹介したいと思います。

真皮縫合

皮膚の縫合法の一つです。皮膚の縫合は表面に糸が出るように行いますが、この真皮縫合では、糸を皮膚の内側に存在している真皮に掛け、結び目も表に出さず、皮膚の下で糸を結びます。これは、真皮に糸をかけることによって皮膚表面のキズにかかる力をやわらげることができます。キズには治った後も数か月単位で広がろうとする力がかかります。キズが治った後の瘢痕が広がりに対して真皮縫合は抵抗するように働きます。つまり、真皮縫合はキズ跡(瘢痕)の幅を出来るだけ細くすることを目的として用いられます。真皮縫合では一般的に合成のモノフィラメント吸収糸が使われ、やや盛り上がるように縫います。その盛り上がりはだんだんと平らになってきます。吸収糸は体の中で徐々に吸収されていくので真皮縫合した糸を抜糸する必要はありません。

外縫い

しっかり真皮縫合を行った場合、医療用テープなどを皮膚に貼ることで抜糸をしなくてもよい場合もあります。しかし、キズの縁(創縁)をきっちり合わせる必要がある場合や、眼の周り、手のひら、足の裏など真皮縫合が行いにくい場所では、外縫いと言って皮膚の外側をナイロン糸で縫う場合があります。ナイロン糸は絹糸などに比べると組織反応が少なくキズ跡がきれいになりやすいという利点があります。また、糸はできるだけ細いものを使い、丁寧に縫うことによって跡が出来るだけつかないよう気をつけます。真皮縫合がしっかりと行われていれば、外縫いはあまり強くは結びません。後で抜糸が必要になるのですが、外縫いを行うことで皮膚同士の段差をなくすことができるという利点があります。

縫合創の経過

一般に、キズ跡は縫合してだいたい2~3か月後の時点で、いったん固く赤みを帯びた状態となります。そこから徐々に白く柔らかくなっていきます。これを「成熟瘢痕」と呼んでいます。創部の治癒過程は個人差やできたキズの場所にもより大きく異なりますが、半年から1年を見ていただければよいのではないかと思います。

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